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痛恨のミス

ライン、ツイッター、ブログ、フェイスブック……。
わたしはそういうものがどうも苦手で、一切しておりません。それでは皆様に近況をお報せできないのでホームページを開設して貰ったのですが、これだけでは、あれこれ自分の気持ちをお伝えできないと思いまして、時折この呟きをはじめることにしました。

まず初めは、痛恨の校正ミスについて、お詫びを申し上げます。
わたしは、未だに古色蒼然と、原稿用紙に万年筆にて手書きで執筆しております。少しでも先人の偉大な先生方に近付けるようにとの思いと、モニターを見つめてばかりの暮らしが辛いからであります。
編集の担当者に生原稿を渡す。ゲラがあがってくる。著者校を行う。さらに出版社でそれをチェックして頂く――。
そうして、小説が上梓されるのですが、うっかりと見落としたまま、発表されてしまうこともあり、ご迷惑をおかけすることがあります。
ルビの字が細かくて、濁点の有無を見過ごしたり、読みを違えたり、文章の言い回しの中で、人名を取り違えたり、年代や暦がおかしかったり……。まずそんなところです。
中でも、一番痛恨のミスをやらかしたのは、「取次屋栄三 千の倉より」の第四話「お咲と三人の盗賊」の文中で、〝浄玻璃の鏡〟と書いたのが、何故かゲラでは〝浄瑠璃の鏡〟であがってきて、それをうっかり見落としたことです。
これは、お金があれば全部買い戻したいくらいの恥ずかしさで、編集の方と大いに嘆いたものです。お蔭さまをもちまして「千の倉より」は、何度も重版がかかり、二刷からは訂正されているのですが、初版をお買い求めになられた方は、そこが間違っておりますので、平にご容赦くださいませ。

 

他の著書にもいくつかあります。それも合わせて申し訳ありませんでした。

ああ、やっとお詫びが言えて、少しだけすっきりしました……。

(平成二十九年六月一日)

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舞台
CD作詞
恋の手本 山内惠介

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