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怒りと嘆き

わたしは現政権に、あれこれ不満はあったものの、このところの内閣の中では、なかなかよくやってくれていると思っておりましたが、ここへきて怒り心頭に発しております。

現在軒並み、演劇公演は休演、公演中止が相次いでおります。

団体客のキャンセルが相次いだこともありますが、何よりも政府の自粛要請に応えてのものです。

仕方のないことだと思います。辛抱しないといけないと思います。

「今時、演劇など怪しからぬ」という人の想いもわかります。

しかし、国はやめろ自粛せよなどと言いながら、イベントなどの中止に対して補償はしないと言う。

国が打てるだけの手を、すべて打ってくれていたのなら諦めもつく。

辛抱しようと思う。

しかし中国に忖度をして、水際対策を誤ったのは明らかで、つい先日まで中国からの渡航を許して、大量の旅行者を流入させたのはどこのどいつなのでしょう。そんな己の不手際を棚に上げ、

「国民が一丸となって!」

などと戯言を吐いて、演劇人を見殺しにするのは納得がいかない。

演劇は容易く延期ができないわけで、作った大道具などは保管するだけでも莫大な費用がかかるし、劇場を押さえ、役者のスケジュールをもう一度揃えるのは至難の業なのです。

我々は遊んでいるのではない、普通の人が満員電車に乗って仕事に行くのと同じように、劇場で働いているわけです。何ひとつ非道はしていない。

「やめろというなら金を出せ! 中国マネーで潤った金をここで出せ!」

わたしはそう叫びたい。

コロナで死ぬ人の数より、自死を含めて生活苦で死ぬ人の数の方が多いのなら話にならない。

先日、野田秀樹氏が言われたように、このままでは演劇は死んでしまいます。

それなのに、この期に及んでまだ、習近平主席を国賓で呼ぶつもりなのか。この国はどうなってしまったのでしょうか。

この先、地球が人口過多になって宇宙へ移動しなければならなくなる時がきたら、まず初めに行かされるのがエンタメ業界の人間なのでしょうね。

今度の世間の仕打ちでそれがわかりました。

わたしの怒りは、もう嘆きに変わっております……。

(令和2年3月12日)

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舞台
CD作詞
恋の手本 山内惠介

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