かつて、ぼやき漫才の人生幸朗師匠は、天気予報について、
「まあ皆さん聞いて下さい。あの天気予報、腹立ちまんなあ。大阪は晴れの
ち曇り、ところによりにわか雨……。〝ところ〟てどこやねん? 大阪は広
いんじゃ! はっきりしてくれんと傘持ってうろうろせなあかんやないか
い! 責任者出てこい!」
などと、ぼやいてはりました。
わたしは、地震の予測についてぼやかせていただきます。
「この30年の間に、東京で大地震が起こる確率は70パーセントである」
やたらとこの言葉を耳にするけれど、だからどうなんだ?
何年の何月頃にくると言うなら対処も出来るけど、それがわからないのなら、いたずらに人心を惑わすなと言いたい。
「どうせ地震で何もかもなくなってしまうんだ……」
などと刹那的な気分になるではないか。
30年の間に70パーセント? こんな大雑把な予測なら誰だって出来る。
「いつ地震がくるとは、はっきりと言えませんが、地震は突然起こります。その時のために日頃から備えておきましょう」
と言えばいいじゃないか。
地震を気にしながらも、人は日常生活を営まねばならないのだ。その時自分がどこで何をしているのかは〝神のみぞ知る〟わけだから、こんな予測は何の戒めにも、注意喚起にもならない。
相田みつを師は、
「その場がきなけりゃわかんねえ」
と、言うてはります。正しくその通り。
責任者、出てこい!
(平成29年8月27日)







