10月の明治座公演は、客席のキャパシティを減らさねばならぬものの、めでたく予定通りに行われることになりました。
それで今日は演出部のスタッフと打合せをしたのですが、どうも違和感を覚えてならない……。
その原因を考えると、
「そういえば、おれはまだこのスタッフの顔を知らないのだ……」
そのスタッフとは今回が初めてのお付き合いで、既に紹介もされ名刺の交換もしているのですが、互いにマスクを着けたまま会い、そして別れていたのでした。
覆面レスラーだって、控室では素顔をさらしてレスラー仲間と付き合っているはずです。
ひょっとしたら、おれはこの人の顔を千穐楽になっても知ることなく、道で会ってもわからぬまま終わるのであろうか。
そんなことを考えると、不気味な世の中だなあとつくづく思われて、
「ちょっと一瞬マスクを取ってもらえませんか?」
と、自分もマスクを外し素顔を見せてもらいました。
すると、目だけでイメージしていた顔とまったく雰囲気が違う……。
これからは人と初めて会う時は、まずマスクをとって挨拶するべきだ。それがウイズコロナなのだと、あらためて思い知らされたのです。
(令和2年9月14日)







