大阪で育ったわたしは、子供の頃、奈良へは学校の遠足でよく連れて行ってもらいました。京都へは家族で観光をしたり、少し大きくなると友達同士で遊びに行ったりして、大学時代は日々ここで過ごしました。
近頃、大阪の小学校では、オーバーツーリズムの影響で、古都へは行かなくなったところもあるそうです。
そりゃあそうですよね。外国人で溢れかえっているところに、大勢の子供達を連れてはいけませんよね。
でも、日本の歴史が詰まった古都に、日本の子供達がそんな理由で行けなくなるのは、本末転倒というか、何とも残念な話であります。
それでいて政府は、日本人の子供が殺されている、中国に修学旅行を推奨しているとか。もうこれには怒りしか覚えません。
京都に住んでいる人は、修学旅行の季節になると、人の多さにうんざりとしたらしいですが、今は年がら年中外国人観光客で溢れかえり、その昔が懐かしいといいます。修学旅行の生徒は貸し切りバスで移動しますが、外国人観光客は大きなスーツケースを持って、しかも時には10人以上で市民の足である、市バスに乗り込んでくる。
これはもう、住んでいる人には日々地獄としか言えません。
古都でゆったりと古に想いを馳せる。日本の情緒を感じる。
こんなことはもう、わたしの生きている間は出来なくなるのでしょうか。
東京も大阪も同じです。お江戸の風情も、浪花の風情も、マナー知らずの外国人に無茶苦茶にされています。
ここ数年。外に出るのが億劫になりました。仕事場に籠って江戸時代の世界に生きるのが、わたしの余生なのでしょうか。
そんなことを考えていると、何だか生きる望みもなくなってきます。
さらば古都よ、思い出の地よ……。
若い人達に言いたい。日本が好きで、日本人の精神に触れたいという、素敵な外国の人達とこそ手を取り合い、いつか日本を元の美しい国にして下さい。
わたしはそれを願って止みません。
(令和7年9月18日)







